奇妙な対話

大学生

夜の静寂を破るエンジン音と共に、大学生たちは心霊スポットとして知られる山へと向かう。

彼らの目的は肝試し。しかし、その先で待ち受けていたのは、想像を超える恐怖と不思議な出会いだった。果たして彼らは無事に帰ることができるのか?

山への道中

ある大学生たちが、心霊スポットとして名高い山へと足を運んだ。

運転を任された若者は、内心恐怖に震えながらも、友人たちの手前、強がって車を走らせた。夜の山道は街灯もなく、ただ闇が広がるばかり。

彼らは車内で明るい話題を口にしながら、恐怖を紛らわせようとしていた。

初老の男性との出会い

山奥に到着すると、彼らは車を置いて歩き出すことになったが、運転手の大学生は車に残ることを選んだ。車内で音楽をかけていると、初老の男性がこちらに歩いてくるのが見えた。

彼は駐車していることを注意しに来ただけだったが、その後、別の男性が現れた。

不気味な問いかけ

新たに現れた初老の男性は、大学生に「私、んでますよね?」と問いかけた。

驚いた大学生は「生きてらっしゃると思いますよ」と答えたが、男性は「そんなことないでしょ」と続けた。

彼は自分の体が沢に倒れているのを見たと言い、「生きてるうちに喧嘩なんかするもんじゃないですよね・・・」と後悔の念を口にした。

真実の発覚

友人たちが戻ってくると、山で倒れている人を発見したと警察に通報した。

後日、警察の調査で、その人物が山で亡くなった初老の男性であることが判明した。

大学生たちは遺族に会いに行き、彼が「生きているうちに喧嘩はするものじゃない」と後悔を口にしていたことを伝えた。

彼の最後の言葉は、生きている間に家族や大切な人との関係を大事にすることの重要性を伝えていた。

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