真夜中の学校で、上半身と下半身が別々に現れる霊。その正体とは…?
旧校舎の秘密

古い学校には、しばしば不思議な噂が絶えない。この話の舞台となる中学校も例外ではなかった。新しい校舎と古い校舎が渡り廊下でつながれた、少し変わった構造の学校だ。
生徒たちは普段、旧校舎にはほとんど立ち入らない。しかし、ある日の放課後、二人の生徒が好奇心に駆られて旧校舎に足を踏み入れることになった。
恐怖の遭遇
薄暗い廊下を進んでいくうちに、一人の生徒が不気味な存在に遭遇する。
それは人間の下半身だけが、カツカツと音を立てて歩いてくる姿だった。恐怖に駆られた生徒は、友人の元へ全力で走り戻り、二人で学校の外へと逃げ出した。

教師の証言

この話を聞いた教師の一人が、自身も似たような経験をしたと語り出した。夜遅くまで学校に残り、最後に施錠をして帰ろうとしたときのことだ。すべての教室を確認したはずなのに、3階の教室に人影を見つけた教師は、生徒が残っていると思い慌てて戻った。
教室に入った教師は、カーテンの陰に誰かがいると思い、開けてみた。
しかし、そこにいたのは人間の上半身だけだった。この話を聞いた生徒たちは、下半身の霊と上半身の霊が、実は元は一つの存在だったのではないかと推測した。
永遠の探索
二つに分かれた霊は、互いを探し続けているのかもしれない。この学校の旧校舎は、彼らの永遠の探索の舞台となっているのだろうか。