歌舞伎町の古びたラブホテル

ラブホテル

真夜中のホテルで、二人きりのはずが…。この物語は、T君とMちゃんが体験した不可解な出来事の記録である。

出会いの夜

賑やかな合コンの夜、カラオケボックスでT君とMちゃんは意気投合した。他のカップルが次々と抜けていく中、二人は夜の街へと繰り出した。

街は人で溢れ、どこのホテルも満室だった。Mちゃんが帰ろうとする中、T君は友人に連絡を取った。すると、少し離れた場所に空室のある古いラブホテルがあると教えてもらった。

不吉な予感

その建物に辿り着いた二人。しかし、そこは古びた薄暗いホテルで、不吉な雰囲気が漂っていた。

Mちゃんは突如として足を止め、窓際に不気味な人影を指差した。

赤い服を着た女性が、異様な様子で窓にへばりついていたのだ。

例の部屋

T君に説得され、渋々入室したMちゃん。しかし、部屋に入ると状況は一変する。

Mちゃんが窓際に歩み寄り、外を見つめた。「ここ、さっき女の人が窓にへばり付いて外見てた部屋じゃない?」と彼女が言う。

T君も確認すると、確かに位置関係から見て、先ほど外から目撃した部屋と一致した。しかし、入室時に誰かとすれ違った覚えはなく、バスルームやトイレにも人の気配はなかった。不可解な状況に戸惑う二人は、気分転換にテレビを見ることにした。

誰かがシャワーを浴びている

しばらくして眠りについた二人。深夜、シャワーの音でT君は目を覚ました。隣で眠るMちゃんに寄り添おうとした瞬間、恐ろしい事実に気づく。Mちゃんは確かに隣で眠っている。では、シャワーを浴びているのは誰なのか。

鏡に映る真実

金縛りに遭ったT君。動けない中、シャワー室からMちゃんが出てきた。「え?!じゃあ、俺が抱きしめているこの人誰?」と思って天井の鏡を見ると、T君が抱きついていたのは、赤い服の女だった。その瞬間、T君の悲鳴が静寂を破った。

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